二酸化炭素データを用いた扁桃摘出術後の痛み評価システムの研究開発(令和6年度京都発革新的医療技術研究開発助成事業)
様々な術後の緩和ケアにおいて、患者の痛みの状況を定量的に理解することは難しく、緩和専門医の知識や経験により、定性的に理解されていることが多いです。この痛みを客観的に定量的に理解することができれば、患者に対する適切な緩和ケアを緩和専門医以外からも行うことができる可能性が高いと考えられます。本研究では、痛みなどストレスにより変動する呼気の二酸化炭素に注目し、非接触センサにより二酸化炭素量を測定し、そこに機械学習を行うことで扁桃摘出術後の痛みを定量的に評価できるシステムの研究開発を行います。最終的には、扁桃摘出術後だけではなく、がん緩和ケアにも適用できるシステムとし、緩和ケアにおける痛み可視化標準化を目指します。